いいとこよりみち発見伝2015年11月号 Vol.504

大阪市・天神橋筋商店街

庶民の街・大阪を感じる小旅行へ

日本一長い商店街
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▲大阪くらしの今昔館はアーケードの入り口のビルに

 大阪といえばUSJや道頓堀を思い浮かべる人が多いのですが、南北2.6キロメートル、約600店の日本一長い天神橋商店街を6丁目(天六)から1丁目(天一)まで歩いてみませんか。

 地下鉄と阪急が乗り入れる天神橋筋六丁目駅からまず天六商店街へ。左手すぐの大阪市立住まい情報センタービルに「大阪くらしの今昔館」があります。江戸時代から明治・大正・昭和の大阪の町と住まいの移り変わりがわかります。特に江戸後期の街並みでは、浴衣を試着して散歩でき、外国からの観光客にも喜ばれています。

 南へ、天五商店街の途中で左手に曲がると、天満市場があります。朝の連ドラ『ごちそうさん』で、め以子が通った近所の「天満天神市場」のモデルはここだと言われています。

 市場の歴史は古く、大阪城築城当時に大川沿いに集結した食材の集積場が始まりでした。1931(昭和6)年に福島区に大阪市の卸売市場が開場されるまで大阪の台所の役割を担ってきた天満界隈には、安くておいしいお店が集まっています。寿司屋の店頭の行列は日常の風景です。さらに南に進み、JR天満駅を境に、天四商店街になります。JRのガードをくぐり一筋目を右に曲がると、扇町公園があります。東京の日比谷野音や京都の円山公園のように、大阪での野外集会といえば、ここが会場です。広いグランドには若者たちが球技をしたり、ダンスをする姿が。公園の入口には、こどものための博物館「キッズプラザ大阪」があり、たくさんの親子連れで賑わいます。

 天三商店街を歩き、地下鉄南森町駅を過ぎると天二商店街です。近くには「大阪の天神さん」と親しまれる大阪天満宮があります。菅原道真を祀る天満宮は夏の天神祭やお正月の初詣は歩くのも大変なほどの人出です。

 その北側には「天満天神繁昌亭」があります。1957年に戎橋松竹の閉場で大阪に常設の寄席がなくなりました。2006年9月、繁昌亭のこけら落とし以降、上方落語唯一の寄席として、落語、漫才、漫談、浪曲などの興行が昼と夜の2回行われています。劇場内外の天井には、建設時に募金した人や団体、約4500の名前の書かれた提灯が灯ります。大阪自治労連の提灯もありますので、来られた時にはぜひ探してみてください。

 昔懐かしい味のコロッケ店や1軒でコートから肌着までなんでもコーディネートできる洋品店のある天一商店街でアーケードが終わり、ゴールになります。

 老舗の荒物屋、刀剣屋からファストフード店までさまざまなジャンルのお店が楽しめる日本一長い商店街でウォーキングなんてどうでしょう?

よりみちメモ

【大阪市立住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館】
入館料(まちなみ展示):一般600円、高・大生300円
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:火曜日・祝日の翌日・第3月曜日・年末年始
所在地:大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
問い合せ:06-6242-1170

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▲地元商店街の協力で生まれた『繁昌亭』。大阪自治労連の提灯も