いいとこよりみち発見伝2015年2月号 Vol.495

春だ! 花だ! イチゴだ!

全国トップの8つの道の駅

千葉・南房総市
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▲真っ赤に実ったイチゴに「食べて~」と呼ばれます
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▲さわやかな香りを放つ水仙の花

 春といえば花とイチゴ! ということで、南房総に行ってきました。

 まず向かったのは、道の駅「ちくら潮風王国」です。周辺には黒潮が育んだ花々が咲き乱れていました。可憐なポピー、明るいベニジューム、甘く香るストックなどをじっくり吟味して一本いっぽん摘みながら、春のお花畑を散策できます。

 次に道の駅「とみうら枇杷(びわ)倶楽部」のイチゴ庭園を訪れました。1500円で30分食べ放題。数種類のイチゴの食べ比べができ、味、食感、香りの違いを堪能できます。真っ赤に熟した甘~いイチゴをここぞとばかりに食べまくり、30分を待たず歩けなくなりました。

 南房総市には全国トップの8つの道の駅があり、特色ある物産や味を楽しめます。前述の2カ所のほか、有料道路からもアクセスできる「富楽里(ふらり)とみやま」、イギリス庭園が広がる「ローズマリー公園」、ソフトクリームが絶品の「三芳村鄙の里」、クジラ料理を味わえる「和田浦WA・O!」、房総半島南端の「白浜野島崎」、花摘みやびわ狩りなどができる「おおつの里花倶楽部」と多種多様です。

 さて、南房総といえば、里見氏と八犬士がおりなす冒険活劇『南総里見八犬伝』が有名です。

 初代里見氏の娘・伏姫は、犬の八房(やつふさ)の気を受けて身ごもり、身の潔白を証明するために自殺します。その時、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の8つの玉が空に飛散して人に宿り物語が始まります。その舞台が南房総市富山なのです。

 富山に足を踏み入れてみると、うっそうとした山でした。曲がりくねった山道をビクビクしながら1キロほど進むと、夢のように目の前が突然開け立派な門が現れました。さらに長い階段を上り、巨岩が重なり合ったところに八房と伏姫が暮らしたという洞窟が口を開けていました。

 洞窟の手前に立つとさわやかな香りのシャワーに包まれました。周りを見渡すと上の斜面に水仙の群落が。正に異界に迷い込んだようでした。

 伏姫の8つの玉は、南房総各地に散らばり、今、8つの道の駅として各地の魅力を発信しているのかもしれません。

よりみちメモ

【伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)】

鋸南(きょなん)富山IC下車10分。JR岩井駅下車、富山中学校から徒歩15分。

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▲山道の奥に突然現れた門。この先は八犬伝の世界です
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▲ベニジュームの花