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〔15〕楽団は自分の基盤のひとつ

かがやきDAYS2015年7月号 Vol.500

楽団は自分の基盤のひとつ

千葉・浦安市職 冨岡 梨甫(りほ)さん
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▲屈託のない笑顔で取材に応える冨岡さん。47都道府県を全て訪れることをひそかな目標に友人を訪ねて全国を旅しています

 浦安市教育研究センターで働く冨岡梨甫さんは、入職8年目。子どもを対象とする理学療法士として浦安市に採用され、乳幼児の運動面での発達相談やリハビリに6年間携わり、現在は就学に関する相談や園・学校生活における相談や環境整備などをしています。

 冨岡さんが高校時代から続けているのは吹奏楽。楽器は、フルートと少し小さいピッコロです。大学在学中、卒業後も続け現在は、「西千葉吹奏楽活性会」と「L.M.ウィンドオーケストラ」の2つの楽団に所属し、年数回の演奏会を目標に活動しています。

 演奏会の映像を見せていただくと、クラシカルな1部の3・4曲を終えると、2部では、服装も曲目もカジュアルに一転しました。演奏者が立ち上がって楽器を上下に振ったり、ソロ演奏や、小芝居もあり、もはや立派なエンターテイメント。「吹奏楽」のイメージが変わりました。

 演奏会はだいたい2時間くらいですが、楽団員はその1回の演奏会のために集まり、プログラムを考え、演奏者を調整し、宣伝し、演出を考えるなどさまざまな準備をします。

 楽団員それぞれに仕事や家庭を抱え、時間のやりくりも大変ですが、「みんなで気持ちを合わせてハーモニーやリズムをつくりだし、お客さんに楽しんでもらえる、その達成感がたまらない」とのこと。「演奏についての技術面の反省は毎回あるのですが、全体での音、楽しい雰囲気が大事なのかなと最近思う」「団員が音楽を楽しみ、お客様も楽しませ、一緒に何かを共有できたら」と目を輝かせます。

 フルートを吹いていると「頭の中や気持ちにモヤモヤがあっても、リセットできて自然と落ち着くことができる」といいます。そして吹奏楽団は、「家族と同じように、自分の基盤の一つのような気がします。吹奏楽団の仲間で同じ目標に向かってすすんでいく。大人になって、こんな大人数で団体行動するってなかなか珍しいですよね」と笑います。

 「楽しそうに吹いている」とよく言われるという冨岡さんの演奏は、2015年10月11日(日)千葉県習志野文化ホールでの「L.M.ウィンドオーケストラ」の第14回定期演奏会で聴くことができます。

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▲演奏会でフルートを吹く冨岡さん(前列右から4人目)
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▲演奏会でピッコロを吹く冨岡さん