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2010年11月号 Vol.444


輝け憲法と地方自治 連帯の力でくらしを守る政治へ
第10回地方自治研究全国集会in岡山

のべ3100人を超える参加者が学び、展望を語りあう

 10月16日(土)〜17日(日)にかけ「輝け憲法と地方自治、連帯の力でくらし守る政治へ」のスローガンを掲げ、「第10回地方自治研究全国集会」が岡山市内で開催されました。参加者は、すべての都道府県からのべ3100人を超えました。

現地歓迎行事
鬼を意味する「うら」に扮して踊られた「うらじゃ」。大きな舞台に元気が溢れました


感動、躍動、共感広がる

 初日の全体集会は歓迎行事・劇「桃太郎」で始まり、クライマックスの踊り「うらじゃ」に会場いっぱいの拍手が送られました。
 続いて元駐イラン大使の孫崎享(まごさき うける)氏が「日米同盟の正体」と題し記念講演。基調フォーラムでは、静岡大学の川瀬憲子教授が基調講演をした後、各分野で活躍する8人のリレートーク。沖縄青年ユニオン、岡山生活と健康を守る会、岡山農民連、自治体労働者(京都、名古屋、岡山、東京・江東区)と、岡山・新庄村の笹野寛村長が「小さくても元気な新庄村」のとりくみを紹介しました。
 全体集会後は3つのナイター講座、岡山の民話・民謡を楽しむ「おかやま楽」と「青年とことん!しゃべり場in岡山」が開催され、大いに学習と交流を深めました。
 2日目は27の分科会・1講座・3つの現地分科会が開催されました。分科会では、全国各地で具体的に情勢を切り開いてきたとりくみが、150本を超えるレポートで報告され、実践や悩みを共有し、学び、展望を語りあいました。

 
▲消防職員の自主活動の正当性等を主張し救済を求める裁判の支援を訴え、その資金に備前焼を売る東備消防協議会の上河正見さん(写真中央)


初めて参加しました

 歓迎行事「桃太郎」の鬼役で出演しました!第17分科会(保育)は難しかったけれど、新しい保育制度を導入させないようにがんばりたいです。
 
▲岡山市職労 山根 一晃さん

記念講演
日米同盟の正体―軍事・経済への影響―
日米安保条約は“変質している”

 孫崎享氏は「多分、私が今日申しあげることに、本当か?と思われることがたくさんあるのでは」と語り、国際情報局長時代に諜報機関と接触をよく持っていたと自己紹介。そして日米安保条約が「変質している」と話が進むなか、会場は静まり返り、時にどよめきが起こるという衝撃的な講演でした。

日米同盟は2005年に質的変化している

 「国民が思ってもみないことが現実に進行している。小泉元首相が04年6月に『日本を守るために一緒に戦っている米軍が攻撃された時に、集団的自衛権を行使できないのはおかしい』と語ったのは、『日本の施政下』と地理的限定をしている日米安保を逸脱した発言だった。日米同盟は、日米安保条約が1960年に改定されて以来、条約上の変更はないが、2005年に質的に変化している。小泉内閣の外務大臣・防衛庁長官と米国の国務長官、国防長官の間で結ばれた『日米同盟:未来のための変革と再編』という文書によって、自衛の範囲が『極東』から『世界』へ拡大される質的変化があった。事実を政治家は説明しない、マスコミも書かない。第二次世界大戦に日本が進んでいった時と同じことが起こりつつある」と告発しました。

アメリカは、竹島を韓国領、尖閣は中立

 「北海道が攻められたときアメリカは助けてくれるのか?アメリカが竹島を『韓国領』だと表明した際に日本政府は何の抗議もしなかった」。
 また、「尖閣列島については『中立』でどちら側にもつかない。日米安保のもとアメリカは日本により大きな負担を求めており、今こそ日本にとっての安全のあり方を議論すべきだ」と語りました。

▲元駐イラン大使
孫崎 享(まごさき うける)氏



基調フォーラム
憲法をくらしと地方自治に

それぞれの想い伝えよう、つながろう

▲熱く語りあわれた基調フォーラムに元気と確信がわきました

 基調フォーラムは3部構成で行われ、自治労連の木村雅英中央執行委員が司会を務めました。
 第1部では「政権交代下の地方自治体の課題」と題して、静岡大学の川瀬憲子教授が講演を行いました。「借金大国日本」や、地方自治体の危機的状況がどのように作り出されたかについて説明、経済界主導のもとで民主党政権が進める「地域主権改革」や道州制議論のねらいに警鐘を鳴らしました。
 第2部は各分野で活躍する8人によるリレートークが行われました。沖縄青年ユニオンの森岡理歩歌さんは、ヤンバルの村でのヘリパッド基地移設反対の運動を通して、つながって声を上げていくことの重要性を訴えました。岡山生健会の関藤香代子さんは、憲法9条、25条の精神をくらしに生かす宣伝活動などの経験を語りました。京都市職労の古谷茂さんは、民主的自治体労働者論の原点に立ち、「カウンターを越えて住民とつながろう」という運動について述べました。名古屋市職労の竹内道友さんは、「もっと市民のために」と保育園児との「ふれあい環境学習会」にとりくんだ経験を報告しました。農民蓮の坪井貞夫さんは「コメを作ってもメシが食えない」と政府の農業政策を批判し、また、生産者と直接結びつく各地のとりくみを紹介しました。江東区職労の高瀬良子さんは、年間1万人も人口が増加する江東区で、子どもたちのための「福祉プロジェクト」にとりくむ活動を紹介しました。
 リレートークの最後で、岡山県新庄村の笹野寛村長が、豊かな自然を抱え「日本一美しい村」をめざす新庄村を紹介し、「新庄村は130年の歴史のなかで一度も合併していない。住民の幸せを増やし、不幸を減らす村づくりをすすめていく」と述べました。
 第3部は木村中央執行委員と川瀬教授、そして笹野村長の3人が登壇しました。川瀬教授は、自身も在住していたニューヨーク市の財政再建について、笹野村長は、住民と議員、職員が力を合わせる新庄村の村づくりについて述べ、基調フォーラムをまとめました。
 参加者は、さまざまな分野や地域からの生きいきとした発言にうなずいたりメモを取ったりしながら、熱心に聞き入りました。

▲基地移設反対の県民のたたかいを紹介する森岡理歩歌さん
▲「日本一美しい村をつくりたい」と熱く語る笹野寛・新庄村村長


初めて参加しました

 孫崎享さんの講演はインパクトがありました。報道される情報が真実なのか、本質を知ることの大切さを痛感しました。
 
▲福島・郡山市職労
大堀 寛和さん



青年とことん!しゃべり場in岡山
青年企画
 

地方自治考え、思いを語り、交流深めた

 前回に引き続いて実施された青年講座「青年とことん!しゃべり場」には、100人を超す参加がありました。東京から働き方を検証・議論したとりくみ、神奈川から最賃生活体験のとりくみが報告された後、7〜8人に分かれてグループ討論を行いました。また講座の最後には、岡山の青年による「ご当地検定クイズ」も行われ、楽しみながらためになる講座となりました。




16日(土)ナイター講座
ダイジェスト
 
ナイター講座1
地域経済の再生と地域づくり

 イスを追加し、会場満杯の約100人が参加。永山利和・日本大学教授は、与えられたテーマを「難題」としつつも、国際的な経験や知識を交えて1時間30分フルの講義、参加者は集中して聞き入りました。
 貧困と格差を生んだ新自由主義的な「構造改革」を歴史的・国際的視野で検証し、その対抗軸として、輸出大企業優先政策を改めることや過剰生産を減らして労働時間を短縮することを挙げました。さらに、自治を深化させ、人間の主体的結集で、地域の歴史(農林水産業など)を研究しての地域づくり・まちづくり戦略の策定を呼びかけました。

ナイター講座2
憲法をいかした社会保障改革

 187人の参加で会場は埋め尽くされました。
 伊藤周平・鹿児島大学教授は、「民主党も自民党もマスコミも消費税の引き上げというが、消費税は滞納が一番多い税金だ。自営業者は消費税を価格に転嫁できないので、自腹だ。消費税が5%になったとき命を絶つ経営者が増えた。それをまた繰り返すつもりなのか」「カネがなければ人間関係は保てない。ジャージ姿で会社の面接に行けるのか。香典を持たずに葬式に行けるのか。ある程度のカネがなければ人は孤立するしかない。人間らしく生きる水準を保つことが政治の役割だ」とまとめ、多くを学んだ貴重な時間となりました。

ナイター講座3
地域主権改革の争点と地方自治

 会場いっぱいの約200人の参加者を前に、二宮厚美・神戸大学教授は最初に「新自由主義に端を発した、国の福祉への関与を否定する動きは、地域主権改革の名のもとに徐々に具体化している」と強調しました。
 具体的に、新保育政策の、幼保一元化や国の保育責任放棄などを例にあげ、「地域主権改革とは福祉を『分権化』の名目で地方に委ね、ナショナルミニマム保障をなくしてしまうものだ」と批判しました。「憲法が何を国民に約束し、何を国に義務づけているか、憲法のもとでの地方自治を再評価し、各地で運動をすすめていただきたい」と結びました。

▲まちづくり戦略の策定を呼びかける永山利和教授



おかやま楽
現地企画
 

おかやまの民話・民謡そしておいしい……

 現地企画は「おかやま楽」。語り部・立石憲利さんによる岡山の民話「ももたろう」と明泉会のみなさんによる民謡・下津井節を聞きながら、参加者は地元の食材で作ったばら寿司、ままかりの酢漬け、黒枝豆、レンコンチップ、マスカットをつまみに、使い込むほど七変化する備前焼の杯で、地酒を心ゆくまで楽しみました。

▲司会の鷲尾裕・岡山市職労委員長のリードで下津井節を歌う参加者
▲岡山特産ばら寿司



分科会
クローズアップ
 

 2日目は岡山大学を会場に27分科会・1講座、また市内各地で3つの現地分科会が開催されました。そのなかから3つの分科会を紹介します。分科会には全国各地のとりくみや教訓を交流しようと150本以上のレポートが持ち込まれました。

第1分科会
地域経済―見つけよう!わが町の宝―
さまざまな視点でわが町の宝を探そう

 この分科会は、地域経済のあり方や地域における自治体の役割、そのことを自治体職員・住民としてどう捉えるかを各地のとりくみや教訓から考える場となりました。
 最初に助言者の児玉和人氏(静岡英和学院大学短期大学部)から地域経済政策の源流・現状の解説や自身が関わったとりくみの報告を交えた問題提起がありました。
 その後「工場誘致と地方自治」(大阪府堺市)、「合併後のコンパクトシティ構想」(佐賀県唐津市)、「地域実態調査」(山口県周南市)、「住宅リフォーム補助制度について」(岡山県真庭市・津山市)、「地産地消運動について」(岡山県吉備中央町)などのレポート報告がありました。
 参加者からは、地元高校生を200人採用した企業誘致の実態やとりくみから“まちの宝”を見つけることができた経験や「日常の業務に追われて“宝探し”に踏み出すことができない」、「とりくみは始めたが人員的に継続が難しい」など、多くの実践や率直な悩みが語られました。自営業者の方から「公務員は地域経済について知らなさ過ぎると思っていたが、この間のとりくみやこの分科会の議論で、そうではないとわかった。今後は一緒にがんばりたい」との発言もありました。
 最後に児玉氏から内部だけでなく外部から見ることの重要性、「町づくり」や“宝探し”に労働組合がとりくむことの必要性が訴えられました。


第17分科会
子どもを健やかに育む社会(就学前の子どもたち)
「新システム」を伝え広げることが改悪阻止の力になる

 民主党政権は「子ども・子育て新システム」への制度変更の法案を、2011年の早い段階で国会に提出しようとしています。自治労連保育部会の高橋光幸事務局長が、「新システム」の特徴の一つである「幼保一元化」は待機児童が多い自治体において独自の施策が展開されているとして、東京・渋谷区の幼保一元化施設では給食が児童福祉施設最低基準法違反の「ケータリング」であるなど具体例から問題点を指摘。「新システムは公的保育制度を破壊し保育の産業化を進めるものと批判しました。
 助言者として、新システムに反対する「日本の保育・子育てをよくするためのアピール」の呼びかけ人でもある福島大学の大宮勇雄教授が、「個人のなかに発達があるのではなく、状況のなかに、その子どもにとっての意味と結びついた発達がある」とし、「子どもの視点に立ち継続的に見ることが大事である」と強調しました。そして「『アピール』運動にも力を貸していただきたい」と述べました。
 討論では高知自治労連の現行保育制度を守る意見書の採択運動や江東区職労の「こうとうの保育・子育てプラン」策定のとりくみなどが紹介されました。まとめでは「伝え、広げることが大きな力になる。長く元気に続けられる運動をつくっていこう」と決意を固め合いました。


第26分科会
公務員制度改革と公務員の働きがい
「全体の奉仕者」に立ち返る運動を

 この分科会は「公務員制度改革」の中身を学び、政府の思惑通りの「公務員制度改革」にさせない運動と住民の期待に応える公務員のあり方を探ろうと設けられました。
 問題提起を行った京都自治労連の新田昌之さんは「いま職場は人員削減と、非正規化が進んでいる」と語り、「『自治体労働者の権利宣言』をあらためて発展させることが求められている」と話しました。
 助言者の専修大学の晴山一穂教授は「戦後つくられた公務員制度の5つの原則(職階制、成績主義、身分保障、官と民の分離、公正・中立な第三者機関の設置)が廃止や緩和で解体させられている」と実態を語り、公務員制度改革の狙いが「『全体の奉仕者から政権与党の奉仕者へ』と公正・中立性も否定する方向に突き進んでいる」と指摘。労働組合の課題は「公務員の役割を再認識することの重要性を明らかにすることと全体の奉仕者に立ち返る運動を展開すること」を強調しました。
 その後、「消防職員の団結権回復について」、「子どもたちに豊かな放課後を 私たちに豊かな職場を」、「枚方市非常勤職員一時金・退職金返還住民訴訟」など9本のレポートが報告され、交流を深めました。
 晴山教授の「たたかいの最後の勝敗を決めるのは、みなさんたちの運動です」との力強いまとめの発言に、明日からの「やる気」と「元気」をもらった分科会でした。




主張
あらゆる共同を広げ、均等待遇の実現を

「なくせ貧困」の声を広げ、10賃金確定で要求前進を

 今年の国の人事院勧告は、月例賃金を0・19%引下げ一時金を0・2月削減、平均年間賃金を9・4万円、1・5%も引き下げる、また月例給については、50歳後半層を重点に引き下げるという不法・不当なものです。
 また全国の地方人事委員会勧告の特徴は、47都道府県の勧告では、年間平均賃金で、鳥取県の1・3万円増から新潟県の12・5万円減と、地方間で大きくばらつく結果となっています。19政令市人勧では、3市が給料表の改定を見送ったものの、16市で給料表を引き下げました。しかし、「55歳超の定率減額」は、私たちの運動により22道県・3政令市に一定押しとどめています。
 ところで、今年の最低賃金の全国過重平均は、730円で昨年より17円引き上げられ、時間表示となった02年以降で、過去最高水準となりました。私たちの要求からすれば不十分であり、かつ地域間格差を広げるという問題を含んでいますが、不況を理由に賃上げ相場が抑え込まれた2010年春闘の経緯や最低賃金改定への使用者側の激しい抵抗があったことなどを考えれば、すべての都道府県で10円以上の賃金底上げを実現したことは、私たちの粘り強い運動の反映です。このような「なくせ貧困」の国民世論と結びついた地域最賃引き上げ、公契約運動の前進に対する逆流として、10人勧による公務員賃金引下げのねらいがあることを明らかにし、確信をもって、賃金要求・職場改善要求実現のたたかいを、すべての仲間が団結してすすめましょう。
 全労連が労働総研ととりくんだ「健康で文化的な最低限度の生活水準」を支える生計費では、例えば男性単身25歳の場合、岩手、埼玉、静岡では、月額約19万円と、差がないことが報告されています。
 10賃金確定のとりくみでは、現業職員の新規採用や4月に遡る減額調整を阻止するとりくみもすすめられています。
 自治体当局に対して、生計費原則、生活実態に基づき、使用者責任の追及と、民間労働者のさらなる賃下げや地域経済の悪化などに対する行政執行責任を追及することが重要です。また非正規公共労働者の待遇改善では、住民との共同を広げ、マイナス人勧を適用させず、雇用の安定、大幅賃上げ、経験加算・一時金支給など均等待遇を実現するために奮闘しましょう。



本番です 秋季年末闘争
 
青森・西北中央病院職員労組
「看護師増やせ」早朝宣伝・署名行動

 青森・西北中央病院職員労組では、10月15日の統一行動日に病院入口で「看護師増やせ」「夜勤の改善を」と早朝署名宣伝行動を実施しました。内山宏病院労組委員長は、「利用者・職員の目に見える執行部の活動のひとつとして、毎年行っている」と話します。
 病院を訪れる患者さんや朝の出勤時ダッシュで駆け込んでくる職員にも呼び掛ける忙しい時間帯の署名・宣伝行動ですが、組合役員の「やっぱり医師・看護師増やさねばまいねはんで、署名さ協力してけ(やっぱり、医師・看護師を増やさないとだめだから、署名に協力してください)」との声かけに署名への協力も積極的です。
 西北中央病院ではこの間、ぎりぎりの人員体制のまま患者7人に対し看護師1人という「7対1看護」を導入しました。
 7対1看護維持のために年休取得を制限するなどの違法行為を行ってきました。昨年の交渉でそのことを追及し、「年間12日は取得できる体制とする」との約束をさせたものの、いまだに職場では「10月時点で年休取得はまだ2日」という職員もいる状態が続いています。この秋季年末闘争で職場からの声と参加を力に、引き続き働き続けられる職場づくりに奮闘しています。

▲「看護師増やせ」の署名に市民や利用者が次つぎと署名をしてくれます

京都市職労
10・15現業統一行動
市民の要求も要求書に入れて当局に提出


 京都市職労現業評議会は、自治労連現業統一行動の一環として例年市長室前集会を行っています。今年の集会は200人の参加で行われました。
 「現業職員・現業職場の50%削減」という「改革大綱」にもとづき、40%近い現業職員削減と職場の統廃合や廃止・民間委託がこの間行われました。さらに、6月に「技能労務職に係る現時点での方向性」なる見解が当局から出され、現業をもつ各局で「ゼロベース」からの検討が行われています。また10月には「財政検討諮問委員会」から「現業の給与が高い」「職員が多すぎる」などの見解が出され、国からの攻撃と併せて「賃金・人員・職場」に対する攻撃が強まっています。
 集会では、根岸正之現評議長が現業を取り巻く情勢にふれながら、「清掃支部」のとりくみを紹介。「3年ほど前から住民との環境学習会やシンポジウムに清掃支部の要求書を持ち込み、市民に見てもらっている。市民から出された意見、疑問に応え、市民の要求も要求書に入れている。市民の要求と我々の要求を当局に突きつけよう!現業労働者の公務・公共性、専門性を訴えよう!すべての労働者・住民とともにこの攻撃を跳ね返そう!」と訴えました。

▲市長室前集会の「がんばろう」三唱が本庁舎内に響き渡りました

富山
仲間の輪が広がった
毎月連続拡大で3桁の組織建設めざす


 富山県事務所では7年前に、とやま自治体一般労組を立ち上げましたが、労働組合らしい活動がなかなかできませんでした。しかし、今年4月から組織拡大専任者を2名配置することができ、県労連を通じて労働相談がどんどん来るようになり毎月連続拡大、組合員が9人増えました。
 富山市の指定管理の職場に勤務する44歳の組合員が7月31日突然解雇通知を受けました。現在、その撤回と職場復帰を求めて団体交渉を行い労働審判の申立をするなど全力でたたかっています。
 また、市内の病院の医療介護職場で、労働条件の改善だけでなく、職場の中の風通しを良くしたいと、8月19日、40人で労働組合を結成、ただちに病院長に申し入れ行動も行いました。今後、職場での役員会を定例化、組合員の切実な要求に耳を傾けその実現に向け奮闘していきます。
 60人台の組織となった県事務所では、引き続き奮闘して3桁の組織を作り県内の労働運動に影響力を持つ組織をめざします。

▲毎月拡大をつづける組織拡大専任者の村上邦夫さん(左側)、長谷隆夫さん



「私たちはモノじゃない」
10・12外郭団体当局に要求書と団体署名を提出
 

誇りと怒りの大運動―広島

 10月12日、自治労連広島市関連労組連絡会は、統一交渉で「2010年度秋の統一要求書」を、広島市公益法人幹事団体に提出しました。交渉には幹事側から5団体の責任者が、組合側から7単組45人が参加しました。今後、職場アンケートや総決起集会を行いながら要求実現をめざします。


団結署名477筆を提出

 はじめに広島市の8つの外郭団体労組の統一要求書を提出。あわせて9月末からすべての外郭団体職場でとりくんできた「格差是正、臨時・パート・嘱託職員の賃金底上げ」要請書(団結署名)477筆を提出しました(10月26日現在786筆)。

「今の事業・雇用は継続」と回答

 切実な要求として、人員確保・増員、賃金改善と労働条件の保障、「新公益法人制度」の事業・市民サービス・外郭団体に働くすべての労働者の雇用と権利の保障など5点を要求。各労組から住民サービスを守るため、「予算と人員を確保せよ」、「私たちはモノじゃない」と思いをぶつけました。
 理事者側は「今の事業、雇用等は引き続き継続すると理解している」と回答。11月の広島市の賃金確定交渉結果を受け、再度統一交渉すると確認し交渉を終えました。

▲10月12日、広島市公益法人幹事団体と交渉する自治労連広島市関連労組連絡会の仲間たち


参加者の声

 人が減り仕事は増え、職員が摩耗しています。専門的知識と夢を持って働いても、採用は嘱託しかない。財団も広島市も人を大事にしなさすぎです。同じ「住民最前線」として、他団体の人たちと一緒にがんばりたい。

▲広島市ひと・まちネットワーク
職員労組・嘱託職員
大津 洋子さん


 広島市は「動物愛護」と言いながら消耗品予算を一律カット。えさ代は消耗品のため、貴重な動物も増やすなと言われる。動物たちに罪はなく、彼らに不利益があってはならないのに…。施設も老朽化しており、耐震に不安がある。

▲広島市動植物公園職員労組・委員長
栗原 龍太さん



第22回自治労連全国スポーツ大会
 

 第22回自治労連全国スポーツ大会・バレーボール大会が、9月30日〜10月2日に東京都立川市で、軟式野球大会は10月21日〜23日に福岡県北九州市で開催されました。
 バレーボールは県代表13チーム、軟式野球は各ブロック代表10チームと開催地枠1チームの合計11チームが、それぞれトーナメント方式で熱戦を展開。バレーボールは昨年に続き、自治労連特区連(東京)が2連覇、軟式野球は倉敷市職労(岡山)が初優勝を飾りました。

バレーボール
自治労連特区連(東京)が気迫こめ2連覇達成

 初日は13チームが4ブロックに分かれてリーグ戦をたたかい、ブロックで1位を勝ち取った4チームが決勝トーナメントへの出場を決めました。抽選の結果、2日の準決勝戦は、昨年3位の岡山市職労対同じく昨年3位の市原市職労(千葉)、昨年優勝の自治労連特区連(東京)対県大会を4年ぶりに勝ち抜いた伊東市職労連(静岡)という顔合わせになりました。

勢いで常勝チームを追い込む―岡山

 岡山市職労対市原市職労は、序盤から岡山市職労がリード。市原市職労は中盤で盛り返しを見せますが21―15で岡山市職労が第1セットを先取。第2セットは市原市職労のリードで始まりましたが、岡山市職労が6―6で追いついた後は確実に点を積み上げ21―14で決勝戦へ進出を決めました。

昨年の優勝チームに果敢に挑戦―伊東

 自治労連特区連対伊東市職労連は、前半、強豪・自治労連特区連に全力でぶつかっていった伊東市職労連が点差を1、2点に抑えるなど接戦に持ち込みますが、自治労連特区連が中盤から着実に点を伸ばし21―12で第1セットを先取。第2セットは常に自治労連特区連がリードする展開となり、21―15で決勝選進出となりました。

岡山を飲み込む自治労連特区連

 決勝は、2連覇を狙う自治労連特区連と、3年連続出場・昨年初入賞で3位の岡山市職労。
 第1セットの中盤まで、リードする特区連に対し1点1点を粘り強く返し、接戦に持ち込む岡山市職労は17―16でついに逆転。両者の攻撃の応酬が続きますが、自治労連特区連が気迫を込めた1点を打ち込み21―19で第1セットを先取。
 第2セット、自治労連特区連は勢いに乗って序盤から6点を先取。岡山市職労は中盤に点差3点までに迫り猛追しますが、徐々に自治労連特区連の勢いにのまれたかのように点差が開き始め、11―21で敗退。自治労連特区連は2連覇を果たしました。
 両チームには、大会実行委員会から試合球が記念に贈られました。

〈予選リーグ〉
Aブロック
 1位 自治労連特区連(東京)
 2位 名古屋市職労(愛知)
 3位 堺市職労(大阪)
 4位 古河市職労(茨城)
Bブロック
 1位 市原市職労(千葉)
 2位 舞鶴市職労(京都)
 3位 宇部市職労(山口)
Cブロック
 1位 岡山市職労(岡山)
 2位 盛岡市職労(岩手)
 3位 上尾市職労(埼玉)
Dブロック
 1位 伊東市職労連(静岡)
 2位 今治市職(愛媛)
 3位 四万十市職労(高知)


▲攻守せめぎ合う決勝戦
▲満面の笑顔に汗が光ります

野 球
抜群の破壊力発揮 倉敷市職労が初優勝

 今大会では、ブロック予選で常勝チームを破り、全国大会へのキップを手にした島田市労連(静岡)、阪神水道労組(兵庫)、唐津市労連(佐賀)の3チームが初出場。
 22日は1回戦・2回戦の7試合、23日は準決勝・決勝戦が行われました。今大会では、昨年・一昨年と優勝した野田市職労(千葉)が3連覇を果たせるかが見どころのひとつ。1回戦で盛岡市職労(岩手)を破り、2回戦で板橋区職労(東京)と対戦しますが、1―1のまま迎えた最終回で板橋区職労がヒットを放ち、サヨナラ勝ち。野田市職労は涙をのみました。

1点が遠かった準決勝戦

 北九州市立大谷球場での準決勝戦第1試合は、岸和田市職労対倉敷市職労。双方とも得点がないまま4回が終了。5回裏で倉敷市職労の山下選手が2アウトから放った3塁打で2点を先制。これが決勝点になり、倉敷市職労が2―0で勝利し、決勝進出を決めました。
 準決勝戦第2試合は板橋区職労対唐津市労連でしたが、唐津市労連は公務のため準決勝戦を棄権。板橋区職労が不戦勝で決勝進出となりました。

倉敷の打線が爆発 苦戦の板橋区職労

 決勝戦は倉敷市職労と板橋区職労が対戦。どちらが勝っても初優勝とあって、両チームとも気合は充分。
 しかし、初回で倉敷の4番打者・荒木選手がヒットを放ち1点を先制してから、早くも試合の流れは倉敷市職労に。2回は無得点だったものの、その後はイニングごとに追加点をあげ、5回に4点、6回に8点を獲得、15―0と大差のまま最終回を迎えました。
 ここまで無得点の板橋区職労は何とか反撃を加えたいところ。石田選手と田中選手のヒットで2点を返しますが、開いた点差は大きく、15―2で倉敷市職労の初優勝が決まりました。
 倉敷市職労にとっては、中国ブロック予選において、常に宇部市職労(山口)が大きなカベになっていただけに、胴上げや優勝旗との記念撮影など、今大会での優勝を選手やコーチ・応援者とともにいつまでも喜びあう姿が見られました。


▲決勝戦で追加点をねらう倉敷市職労の攻撃(6回表)
▲初優勝にわく倉敷市職労ナイン

▲選手交歓会ではこんなパフォーマンスも
(板橋区職労)


今月の連載・シリーズ

悠湯旅情
第123湯
伊東いいとこ何度もおいで 静岡県伊東温泉
古き良きまち並みと新しい感覚が調和
My Way My Life
(125)
兵庫・西宮市職労 新屋 浩之さん
じわじわ元気が出るおもしろい作品を
ドキドキ世界見たまま
第126景
フィンランド・デンマーク
神奈川県職労連 宮澤 恭子さん
北欧の子育てと仕事の両立支援、福祉政策を学ぶ
日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第106館
秋田県男鹿市 男鹿水族館GAO
秋田なら男鹿のGAOに来てたんせ
プリンタ用画面