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2010年8月号 Vol.441

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第104館
長野県上田市 らいてうの家
「平和」「自然」「協同の思想」を肌で感じる
 「元始、女性は太陽であった」。来年創刊100年を迎える文芸誌『青鞜(せいとう)』に掲載された平塚らいてう(らいちょう)の言葉はあまりにも有名です。
 らいてうが生前、別荘地にと求めたあずまや高原の一角に、全国からのカンパや、県内・地元の協力で「らいてうの家」が開館したのは2006年でした。以来、らいてうファンをはじめ、女性団体や労組婦人部など全国から女性たちが訪れ、学びと安らぎ、出会いの広場として愛されています。
 建物は県内産のカラマツ、スギ、ヒノキ、サワラ、アカマツなどをたっぷり使ったぜいたくな木造建築です。県内の女性建築士9人が、らいてうの会のメンバーと何度も納得のいくまで話し合って設計、木材も地元の協力のもと一本一本確かめながら選び伐採して、製材・乾燥させるなど、思い入れの深いものです。
 玄関を入ると右手に吹き抜けの展示ホール、毎年展示内容を変えて、らいてうの足跡や平和への思いをアピール、今年の企画展示は「『青鞜』の時代と信州の女性群像」です。ホールの右手前はベランダ、お茶を飲みながららいてうの庭を眺め、語り合うのにぴったりです。右奥は図書室、らいてうの本はもちろん、女性問題や女性史などの書籍がそろっています。ホールの奥は、らいてうの部屋を再現した6畳の和室、円窓が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 らいてうの平和思想に学びながら、地元の女性たちと交流し、自然との共生、らいてうの願う「協同」の思想を肌に感じる「家」の活動は、「森のめぐみ講座」「らいてう講座」「らいてうの森への植樹、笹刈り、自然散策」「講演会」「コンサート」など年々幅を広げています。さらに地元自治体をも巻き込みながら、地域に根付いた活動を展開、「あずまや高原夏祭り」などのイベントも、「らいてうの家」に共鳴する多くの方の協力により成功を収めています。


▲壁はカラマツ、床は無垢のアカマツなど県産・地元産の木材です
▲らいてうの生涯をたどる写真パネル、遺品や書簡を展示


ミュージアムメモ
所在地/ 長野県上田市真田町字十の原1278−720
交通/ 車:上信越自動車道上田菅平ICから約30分、
タクシー:JR上田駅から約30分
開館期間/ (2010年)11月8日までの土・日・月(原則)
※年度によって開館期間が違います。
開館時間/ 午前10時30分〜午後4時、団体利用や平日利用は事前に相談の上予約が必要です
入場料/ 無料(ただし協力金500円以上)
問い合わせ/ 03-3818-8626(らいてうの会)
ホームページ/ http://homepage3.nifty.com/raichou/

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