2010年6月号 Vol.439

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1083年、地元豪族の清原真衡(きよはらのさねひら)が一族の長老である吉彦秀武(きみこのひでたけ)の怒りをかって対立、真衡が秀武攻撃のために出羽へ出兵、その真衡を藤原清衡(きよひら)・家衡(いえひら)が襲撃します。真衡の死で紛争も一旦は収まりますが、今度は清衡と家衡の領地分配を巡る対立が起き、清衡が源義家に助けを求めたことで事が大きくなりますが、1087年、清衡側が家衡側を討って戦いが終結します。この一連の戦いを後三年の役と呼び、戦いに勝った清衡は、母方の姓である藤原を名乗り、奥州藤原氏の始まりとなったのです。
『後三年の役金沢資料館』には後三年の役に関係するものはもちろん、秋田藩主である佐竹氏の武具類や金沢八幡宮の神事に使われた神楽面や獅子具などの工芸、その他、書籍や典籍などが展示されていますが、それらをより興味深く見せるのは、受付の脇で見ることができる説明ビデオです。横手市は“納豆発祥の地”であることや、後三年の役で“国内初の兵糧攻め”が行われたことなど、伝説や言い伝えも紹介されており、史料見学だけに留まらない歴史への探検心をくすぐられます。
横手市や隣接する美郷町には後三年の役にかかわる伝説や言い伝えにちなんだ場所が数多く残されています。資料館の見学と併せて歴史探求の旅を計画してみてはいかがですか。
※「後三年の役」は「後三年の合戦」とも呼ばれます。“役”は朝廷への反乱を差し、“合戦”は双方対等な立場を差すためで、史実の解明が進んだ今日、内部紛争が発端であるここの戦いは“合戦”が妥当であるとされています。紙面では、資料館の名称である“役”で統一させていただきました。
▲資料館の外観。資料館近くには金沢の柵跡ではないかとされている小高い丘(山)があります |
▲「雁行の乱れ」で有名な西沼のほとり。一帯は「平安の風わたる公園」として整備されています |
ミュージアムメモ
| 所在地/ | 秋田県横手市金沢中野字根小屋102番地4 |
| 交通/ | 車:秋田自動車道横手インターから15分 JR:奥羽本線横手駅下車 路線バスに乗車(30分)「金沢公園前」下車、金沢中学校南側国道13号線沿い |
| 開館時間/ | 午前9時〜午後4時30分 |
| 休館日/ | 毎週月曜日(休日のときはその翌日)・祝日の翌日・年末年始 |
| 入場料/ | 100円(発行日当日のみ、市内4つの施設に入場できます) |
| 問い合わせ/ | 0182−37−3510 |

