2010年3月号 Vol.436

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一度でも黒い太陽とダイヤモンドリングの輝きを観たら、かかってしまう病気です。僕も罹患者の一人なのですが…
2009年7月22日、中国・杭州市の西湖周辺では、薄雲を通してダイヤモンドリングが見えたのち、「昼間の闇」が訪れました。あちこちで沸き起こる歓喜の声、ライトを点けないと手元すら見えないほどの暗闇、そして地平線付近のぼんやりとした夕焼け…。カメラのシャッターを切りながら、双眼鏡を見つつ、望遠鏡を覗く、5分30秒ほどの皆既日食。
旅立つ前は、「5分かぁ、かなり長いなぁ」と思っていましたが、闇の体験は瞬く間に過ぎ、そして、2度目のダイヤモンドリングの瞬間、突然夜が明け、昼間が戻ってきました。
シャドーバンド(皆既前にみえるさざ波のような影の帯)や本影錐(月の影)の移動なども、観察しようと思っていましたが、僕の目では確認できませんでした。
しかし太陽の「明るさ・輝き」の偉大さ、月と太陽が織り成す自然の営みをこれほど感じる体験はありません。まさに誰もが「病」にかかります。
ますます「病」は深く!?
大学時代から、今回で5度目となる遠征地、中国・杭州。10年ぶりの皆既日食観測は、何とか肉眼とカメラで「黒い太陽」を捕らえることができました。
その日の夕食は、観測成功を祝しての和やかなパーティーの雰囲気になりました。また、ツアー参加者のなかでは、早くも2010年7月の「イースター島・皆既日食」が話題になるなど、みんなに取り憑いた「病」はなかなか完治しそうにありません(笑)。
翌朝、日食写真の載った新聞を求め、朝早くからコンビニなどを探し回った末、新聞販売の屋台で数種類買い込むことができました。
目的を達成し終え、脱力感におそわれつつも、今は日中両国の新聞紙面で、日食の余韻を楽しんでいます。
▲10年ぶりの皆既日食!誰もが「病」に取り憑かれます |
▲ツアーに参加した人たちと日食前に記念撮影。後列左のヒゲ面(御本人談)が古家さん |


