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滋賀県職 落合 哲也さん
バイクがつなぐ人との輪 |
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革のスーツに身をつつみ、愛機・HONDAのGOLDWING(ゴールドウイング) GL1500を繰り、颯爽と風を切る。かと思えばタオルをはちまきに、長靴で田んぼに向かう…双方とも、落合さんの「あるべき姿」です。
バイクは近場に出かける長年愛用のレトロなものから、田んぼ用、最もお気に入りのゴールドウイングなど、目的や用途によって乗り分けをしています。「北陸へ気分転換に出たり、駿河へ魚を食べに行ったり。季節では新緑と紅葉の頃が気持ちいい。特に、山に入って落ち葉をパーっと撒き散らすように走るのが最高」と情景を身振り手振りで語ります。
落合さんにとってバイクは「自分が楽しむもの」のほかに、ゴールドウイングに乗っている仲間と交通安全啓発チャリティーをおこなうなど「人とのつながりをつくるもの」でもあります。滋賀県職などで毎年とりくんでいる「滋賀反核ライダー」も、そのひとつ。「バイク仲間には戦争体験者がいてね、話を聞けば戦争なんて二度とするもんでないと思う。普段は忘れがちになってても、8月が来ると考えなアカンよね。平和でなければバイクも乗れん」
この3年間、落合さんには、お兄さんとお姉さん、そしてお父さんを病気で亡くすという悲しい出来事が続きました。「オヤジは77歳、兄と姉はまだ50代だった。だから3人ができなかったことを僕が代わりにやってやりたいと思ってね。自分が楽しむだけでなく、人を喜ばせてあげたい。そして兄や姉の分、生きたろ」
そんな思いで、町の自治会などと3年ほど前からコスモスを栽培し、長浜市落合町にコスモスの迷路を開園しました。コスモスの摘み取りは自由で、今年から来園者には落合さん自作のとうもろこしを食べてもらう計画もしています。喜んでもらえることがあれば、そのきっかけづくりをしたいと落合さんは語ります。
「反核ライダーでは『核兵器をなくそう』のゼッケンを見て若い人が話しかけてきたり、バイクが好きというだけでお互いに通じるものがあってね、そこからつながりをつくることができる。思いやりの心とコミュニケーションで、人との結びつきを広げたいね」
そんな落合さんの夢は、ゴールドウイング=黄金の翼に乗って、これからもたくましくはばたき続けるのでしょう。
▲GOLDWING GL1500と落合さん。スーツ、サングラス、ヘルメットを身につけると別人のようです… |
▲ツーリング中、バイクとすれ違う時は、お互いにこのようなサインをするのが礼儀になっているそう |