2009年8月号 Vol.429

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造幣局の正門で名前を記入、入場者のバッチをもらいます。構内を進み、「桜の通り抜け」の途中にレンガ造りの西洋建築が現れます。1969(昭和44)年に造幣局が保管している貴重な資料を一般公開し、造幣事業を紹介するために博物館として開館、今年4月にリニューアルしました。
2階の展示室には溶解・圧延から圧穿、圧印など貨幣が造られる工程をパネルと実物で展示したコーナーや設立以来使われてきた機械が展示されています。「縮彫機」は数倍の大きさで造られた「極印」という原版を縮小して「種印」に彫りこむ機械で、五百円硬貨の極印と合わせて、他所では見られないものです。ここでは、ゼロから出発して試行錯誤の末に造幣技術を作り上げた大野規周や加納夏雄などの技術者たちの志も感じます。また、造幣局の歴史や現代の造幣技術を紹介した20分間の映画も上映されています。
3階には貨幣が展示されています。683(天武12)年に鋳造された「富本銭」のレプリカは飛鳥池遺跡から出土したものをモデルに、当時の素材、鋳造方法を再現したもの。この後に造られた和同開珎を始めとする皇朝十二銭、中世、近世の小判など、現代の貨幣に至るまで歴史を追って展示されています。豊臣秀吉がつくった「天正菱大判」や「天正長大判」、2点しか現存しない「竹流金」などの金貨が裏面も見えるようにガラスにはめ込まれ、立体展示されています。コレクションの充実度はさすがです。
2階の、千両箱の重さを体験するコーナーには、慶長小判千枚が入る千両箱が。時代劇で見るものに比べて、ずいぶん小さく感じますが、これは芝居の小道具ではなく、なんと「本物」です。
▲手前は慶応4年に香港造幣局から6万両で購入した圧印機。奥は明治5年に購入されたドイツ製圧印機 |
▲博物館は1911(明治44)年に火力発電所として建てられた建物 |
ミュージアムメモ
| 所在地/ | 〒530−0043 大阪市北区天満1−1−79 |
| 交通/ | JR環状線桜ノ宮駅から徒歩15分、 JR東西線大阪天満宮駅から徒歩10分 |
| 開館時間/ | 月〜金曜日(祝日、年末年始除く) 午前9時〜午後4時45分(入館4時まで) |
| 入場料/ | 無料 |
| 問い合わせ/ | 06−6351−8509 |

