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自治体の仲間

 

2009年7月号 Vol.428

ドキドキ世界見たまま
第112景
パプアニューギニア
大阪府職労 宮島 啓子さん
パプアニューギニア最高峰ウィルヘルム山に登頂
 正月休みに、パプアニューギニアの最高峰ウィルヘルム山(4509m)に登ってきた。私は登山経験が少なく、高山病が一番心配だった。日本から南へ6時間20分、本島の中央に4000m級の山脈があるダイナミックな国。銃を持った警察官に護衛を頼みランドクルーザーで走ったものすごい悪路。途中、橋が洪水で流され、その先を男性はトラックの荷台に立ったまま乗り、たどり着いたベティ小屋。一歩入ると地面にマーガレットの花びらで「ようこそ」と書いてあった。そして夕食はおいしい養殖マスの塩焼き。
 朝、シダの生い茂るジャングルの登山道を登りながら、ゆっくり高度を上げていく。ピュンデ湖から流れ落ちる滝の脇を登ると湖畔の山小屋へ到着。ランプの明かりで夕食を食べ、高山病予防薬を1錠飲んで寝たが、その後から頻繁にトイレに通い始めた。夜半2時、ヘッドライトを頼りに、ゆっくり登り始める。頭上には満点の星。北斗七星が大きく山の上に横たわっている。パプアの国旗にある南十字星が、手を伸ばすと届きそうに近い。ガイドの1人が、下の方に石を投げた。カーンという金属音が聞こえた。何の音かその時はわからなかった。
 眩いばかりの日の出を見ながら大きく深呼吸をする。岩峰を巻きながら、なおも登る。ガイドの人たちは、一見怖い顔だが、みんな人なつっこく楽しい。さらに酸素が薄くなり、時々吐き気がしてくる。みんなで励ましあい、昼過ぎ、やっとの思いで10人中8人が登頂できた。
 下山時、数カ所で第2次世界大戦のアメリカ戦闘機の残骸を見た。あの時の金属音は残骸に当たったんだ。65年前、私の父も南の島ジャワで戦っていた。幼い兄と姉の写真を肌身離さず持っていたという。無事生還し、私が生まれた。目の前に息絶えた兵士の戦闘機がある。ここ東部ニューギニアでは、13〜15万人の日本兵が亡くなったという。私がここに存在することの不思議さ、そして生まれてきたことへの感謝を、今年95歳の父に伝えた。登山がきっかけで、平和の大切さをしみじみ感じた。


▲4509mの頂上にて。国旗には左に南十字星、右に風鳥があります。女性4人は全員登頂、よくがんばりました(最右が宮島さん)
▲マウントハーゲン近郊の村で。ふいにガイコツの格好をした男の子たちが踊りながら出てきてビックリ!


     


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