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自治体の仲間

 

2009年6月号 Vol.427

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第91館
山形県米沢市 米沢市上杉博物館
謙信、兼続、鷹山へと流れる「義」の精神
 今年のNHK大河ドラマ『天地人』の主人公・直江兼続ゆかりの山形県米沢市。兼続が仕えた上杉景勝が豊臣政権下で会津120万石に転封し、それに伴い兼続には米沢6万石が与えられました。関ヶ原の合戦後、景勝は会津から米沢30万石に減封され、その後、上杉家が米沢を長らく治めていくことになります。
 米沢市上杉博物館は、2001年、上杉家ゆかりの貴重な文化財を保管、展示するため米沢城跡地に作られました。国宝「洛中洛外図屏風」も保管されています。博物館を訪れて、まず驚くことは、入口正面に展示された「能舞台」です。これは空気で浮き上がり、公演時には併設する文化ホールに移動する仕組みです。その見事さに圧倒されます。
 博物館では、「天地人博2009」が来年1月11日まで開催されています。ドラマで使用した陣羽織や着物、刀、ワイングラスなどの小道具が数多く展示されています。また、国宝に指定されている秀吉から景勝への書状も多く展示され、400年の歴史浪漫に触れることができます。
 上杉家でもう一人有名な藩主といえば「江戸時代屈指の名君」と称される9代目藩主の上杉鷹山(ようざん)。ひっ迫した藩政を立て直すため、田畑整備などの農政改革や織物産業などの振興を通して、藩政改革と藩民の生活安定に尽くしました。自らも徹底した質素倹約を実行したと言われています。また、「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」という有名な言葉も残しています。
 義を重んじた上杉謙信。上杉藩は、石高が激減した時でさえ、家臣を召し放すことはなかったと言われています。派遣切りやリストラを平気で行う大企業。国民よりも企業を優遇するいまの政治。誇り高き“義”を貫いた上杉の精神が光り輝いています。


▲「天地人博2009」が開催中の上杉博物館
▲現代風に言うなら「Yes we can!」?


ミュージアムメモ
所在地/ 〒992−0052 山形県米沢市丸の内1−2−1
交通/ JR米沢駅から約2km、市内循環バス「上杉神社前」下車
開館時間/ 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日/ 22年1月11日までは休まず開館。その後は毎週月曜日
(休日の場合は直後の休日でない日)と年末年始が休館
入館料/ (天地人博期間中)
一般700円、高校・大学生500円、小・中学生300円
問い合わせ/ 0238−26−8001

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