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自治体の仲間

 

2009年5月号 Vol.426

悠湯旅情
第108湯
丹波篠山踊る踊る、デカンショ祭 兵庫県篠山市
猪肉(ししにく)のぼたん鍋と日本六古窯丹波焼
 篠山市は1999年に篠山町、今田町、丹南町、西紀町の4町が合併してできた人口4万3000人の兵庫県中東部の市です。面積の55%を山林が占める山間の地で、近年は大阪まで1時間の通勤圏となり、経済的には大阪と近い関係になりましたが、歴史的には京都への交通の要衝として栄え、京文化が深く根を下ろしています。
 旧篠山町はこの地を支配した篠山藩の城下町。今年築城400年となる篠山城跡を中心に御徒町武家屋敷群、河原町妻入商家群、青山歴史村などが篠山市伝統的建造物群保存地区を形成して、天保年間の風情を今に伝えています。
 ところで、篠山と言えば「デカンショ祭」。8月のお盆に全国から数万人が集まる祭りは、「丹波篠山踊る踊る 山家の猿もごっつ踊る!」が不変のキャッチフレーズ。デカンショ節の総踊りで町は祭り一色になります。篠山でもうひとつの名物は、猪肉を味噌で煮た「ぼたん鍋」です。農林水産省の「郷土料理100選」にも選ばれています。煮ても肉が固くならないのが特徴で、どんなに熱くても口が火傷しないと聞きました。実際は地元の人でも「高価なので、めったに食べない」そうで、「丹波栗や丹波黒豆の方をよく食べる」ので、本当の郷土料理はこちらかも知れません。11月から3月の季節には、冷凍ではない天然物が味わえます。
 篠山町の南西には旧今田町(こんだちょう)があります。平安時代から続く日本六古窯(にほんろっこよう)の一つ丹波焼のふるさとで、立杭(たちくい)地区を中心に60ほどの窯元が山の斜面に沿ってぎっしりと立ち並んでいます。丹波焼で忘れてはならないのが登り窯です。まず、30〜40時間かけて徐々に「ぬくめ」が行われ、続いて燃料の松割り木を次々と投入する本焼きに入ります。室内の温度は約1300度に達し、焼成に要する時間は約60時間。昼夜兼行で作業が行われます。登り窯による焼成では、鮮やかな窯変美が生み出され、これが大きな魅力になっています。
 今田には「薬師温泉ぬくもりの郷」があります。丹波焼を湯舟、露天風呂、床にも使用した丹波焼風呂と、丹波特産の丹波石を使った丹波石風呂の2つの大浴場があり、源泉かけ流しのお風呂が楽しめます。


▲天保年間に建てられた数戸の武家屋敷が、現在も住宅として使われ、静かな城下町の面影をとどめている
▲斜面を利用して作られた数十メートルはあろうかという巨大な登り窯の最上部。「蜂の巣」と呼ばれる「煙り出し」が見える


温泉メモ
●こんだ薬師温泉ぬくもりの郷
所在地/ 〒669−2153
兵庫県篠山市今田新田21−10
問い合わせ/ 079−590−3377
交通/ JR福知山線相野駅からバス又は
タクシー15分
営業時間/ 10時〜22時(受付21時30分まで)
定休日/ 第2火曜日
料金/ 大人700円、小人300円
泉質/ 弱放射能・ナトリウム・カルシウム
塩化物泉
効能/ 神経痛、関節痛、筋肉痛
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