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自治体の仲間

 

2009年5月号 Vol.426

シリーズ たたかってこそ明日がある
(85)
非正規・関連の仲間たち
音楽家だって労働者! 新国立劇場合唱団員・八重樫節子さん
東京高裁が、合唱団員の労働者性を否定!
 新国立合唱団員の八重樫節子さんの不当労働行為の取消救済請求に対し、3月25日東京高裁は、劇場との関係を「集団的舞台芸術性に由来する諸制約が課せられる以外、法的な指揮命令ないし支配監督の成立をさしはさむ余地はない」などの理由で、合唱団員の労働者性を否定しました。
 新国立劇場合唱団員として活躍してきた日本音楽家ユニオンの八重樫さんは、6年前に新国立劇場運営財団から突然出演契約を拒否、解雇されました。06年に東京地裁は、八重樫さんを「労組法上の労働者ではない」として、労働委員会が認めてきた団体交渉の命令を取り消す、不当な判決を下したため、高裁に場を移してきました。弁護団は最高裁に上告し、たたかうとしています。今回の判決は、放送局のオーケストラ楽団の労組法上の労働者性を認めた最高裁判決にも反しています。
 世界的に見ても芸能実演家(音楽家・演劇人・舞台芸術家など)の労働者性が認められている中での異常な判決です。国際音楽家連盟も「すべての実演家は、その雇用や契約の種類を問わず、組合を組織し(団結権)、労働組合に代表される権利を有している」ことを日本政府に承認するよう求めています。
 八重樫さんは、東京公務・公共一般労組に加盟し、音楽ユニオンと公共一般がともにこの争議を支援していくことになりました。
 「世界中のオペラハウスで、合唱団もオーケストラもきちんと雇用され、20年働いた二期会合唱団にも労働組合がありました。高裁判決は『好きなことをやっているんだから文句を言うな!』と言うに等しく日本の文化の貧困を感じます。もう一度新国立劇場の舞台で歌うために、そして、あとに続く人たちが安心して芸術に専念できる道をつくるために、頑張りたいと思います。そのためにも振り上げた拳はそう簡単に降ろすわけにはいきません」と八重樫さんは決意を語ります。


▲日本の文化の貧困さと「音楽家も労働者」と訴える八重樫さん
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