2008年10月号 Vol.419

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田辺聖子は幼少時から古典文学に親しみ、多くの少女小説を愛読しました。戦時中は愛国心にあふれた少女時代を過ごしますが、戦後は大阪の金物問屋に勤めながら文芸同人誌に参加し、放送作家もしながら小説を執筆。1964年に『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞を受賞し、作品に大阪弁を使うユーモアのある作風で人気を得ました。
無類のスヌーピーグッズ愛好家。また宝塚歌劇の大ファンでもあります。
2007年6月、母校の大阪樟蔭女子大学創立90周年の記念事業として、大学図書館内に田辺聖子文学館が誕生しました。その1階のスペースが田辺聖子文学館になっています。エントランスには在学当時の正門で友人たちと並んで写した若き日の田辺聖子の大きな写真が出迎えてくれます。最初の展示の「田辺聖子年譜」から始まって、「夢ふくらむ〜樟蔭女子専門学校での田辺聖子」、「夢うまれる〜文学少女セイコ」「夢ひらく〜」「田辺聖子〜文学ウォール」は壁一面にびっしりと作品が展示され、その表紙の装丁の面白さも楽しめます。
おもしろいのは「田辺聖子の書斎」。大きなスヌーピーのぬいぐるみをはじめ、おもちゃ箱のような仕事場は見るからに楽しそうです。この空間からあの明るい田辺聖子ワールドが広がっていくのです。
最後のコーナーは「バー・カモカ」。1966年に田辺聖子と事実婚し、36年間生活をともにした川野純夫は、田辺聖子の多くのエッセイに「カモカのおっちゃん」として登場し読者に親しまれました。そのパートナーの名がついた自宅の地下のバーが、ここに再現されています。
文学館には珍しく、明るさと陽気さがあふれた空間でした。
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ミュージアムメモ
| 所在地/ | 〒577−8550 東大阪市菱屋西4−2−26 大阪樟蔭女子大学小阪キャンパス図書館内 |
| 交通/ | 近鉄奈良線河内小阪駅から徒歩5分 |
| 開館時間/ | 午前9時〜午後5時(土曜は午後4時まで) |
| 休館日/ | 日曜日、祝日、大学の休業日 |
| 入場料/ | 無料 |
| 問い合わせ/ | 大阪樟蔭女子大学図書館 電話06−6723−8182 |



