2008年4月号 Vol.413

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美人谷という名に惹かれて、山の中の集落を訪ねました。どの家も同じ作りで、屋上の角が白くとがっています。お祈りの標のようです。家の中を見せてもらいました。両手でも回らない立派な丸材をたくさん使い、家畜も一緒の家です。理塘(リタン)は高度4000メートルの町です。チベット寺院を訪問しました。帰り際、暗くて足元もおぼつかない奥の僧房に招かれ、バター茶とツァンパ(麦焦がし)をご馳走になりました。伽藍から外に出ると4000メートルの緑の絨毯、チベット大草原がどこまでも広がっているのが一望できます。そういえば、この町に入る時もチベット人の移動テントやヤクの草を食む姿があちこちに見られました。乾燥したチベットのイメージからは想像もできません。川幅が500メートルほどの金沙江(長江)がいきなり30メートルに狭まり、虎が対岸に跳ねとんだという虎跳峡(こちょうきょう)を歩きました。岩にぶつかり猛り狂う濁流は、手を差し出すのも憚るほどの怖さでした。
泊まった山間部の宿は、素朴でのどかです。かまどに薪をくべながら、言葉も通じないのに宿の人と一緒に朝食をとりました。
昆明(クンミン)から成都へは、17時間の夜行列車を経験。西安(シーアン)大学の学生ペアや老親連れの娘さんと同席。会話?がはずみ、睡眠不足になりました。世界遺産の黄龍(こうりゅう)では宿の家族と一緒に食卓を囲ませていただき、街中の劇場を訪ねては騎馬民族の舞踊を鑑賞しました。
旅の楽しみは観光地めぐりもさることながら、人との交流も本当に大切だとしみじみ感じた中国一人旅でした。
▲初めて出会った人たちとも仲良くトレッキングに出発する今井さん(一番左) |
▲濁流が猛り狂う虎跳峡 |


