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自治体の仲間

 

2008年3月号 Vol.412

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第76館
兵庫県伊丹市 みやのまえ文化の郷(さと)
酒造と美術の香るまちに浸る
 「みやのまえ文化の郷」は市立美術館、伊丹郷町館、市立工芸センター、柿衛文庫(かきもりぶんこ)などからなっている伊丹市の文化の集合センターの愛称です。周辺の地域は道路も建物もきれいに整備され、歩いていても気持ちのいいゾーンになっています。
 美術館は「風刺とユーモア」をコンセプトにして、18世紀から現代までの風刺画約7000点を収集しており、この種のものとしては世界でも有数の規模といわれています。なかでも、19世紀フランス美術を代表する作家のひとりであるオノレ・ドーミエの、風刺画、彫刻、油彩画など2000点のコレクションは世界でも数少ないといわれています。また、特別展では、他の美術館では取り上げないような異色の企画展が特徴です。2月は「反骨のジャーナリスト・宮武外骨展」を開催していました。伊丹郷町館は、伊丹が江戸時代からの酒造のまちであることから、造り酒屋だった岡田家住宅、町屋の石橋家住宅を保存しています。重要文化財の岡田家住宅では伊丹の酒造の歴史も展示されています。おもしろいのは、この場所で、文献をもとに再現された「江戸時代の食と酒」を実際に味わうことができること。庭園を眺めながらの食文化体験はいかがでしょうか。
 工芸センターでは、工芸品の企画展をはじめ、全国でも珍しい工芸(クラフト)振興施設で、多目的工房では彫金、鋳金によるジュエリーカレッジを開講しています。財団法人の柿衛文庫は、酒造業を営んでいた岡田利兵衛が収集した9000点を超える俳諧コレクションです。芭蕉、与謝蕪村などの作品が、企画展として目に触れることができます。
 1日たっぷりと伊丹の文化に浸れる格好のゾーンとして、地元市民の間でも、人気のスポットになっています。春の足音が近づくいま、ぜひ足を運んでください。


▲「みやのまえ文化の郷」の中の市立美術館入口
▲酒造の岡田家住宅


ミュージアムメモ
所在地/ 〒664−0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目5番28号
交通/ JR伊丹駅より徒歩5分、阪急伊丹駅下車徒歩10分
開館時間/ 10時〜18時
休館日/ 毎週月曜日および年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料/ 無料(美術館、柿衛文庫は有料)「江戸時代の食と酒」は
予約が必要です
問い合わせ/ 電話072−772−5959

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