トップ  >  自治体の仲間

自治体の仲間

 

2007年11月号 Vol.408

悠湯旅情
第91湯
岩手県平泉町 つわものどもが夢の跡・奥州平泉
藤原氏4代の栄華を今に残す町
 松尾芭蕉の「奥の細道」で、よく知られる奥州平泉。芭蕉の時代においても、旅人には知られた名所・旧跡でした。
 平泉駅に降り立つと、きれいに整備された小さな駅前通りがスッキリとしています。中尊寺への道は広い車道です。レストハウスや土産物屋が並ぶ横に、中尊寺への急坂の参道が続いています。10分ほど登ると中尊寺です。芭蕉が平泉を訪れたのは1680(元禄2)年6月9日でした。当時の中尊寺は今よりも荒れ果てていたといわれています。「夏草や つわものどもが 夢の跡」の句碑がありました。その横には新渡戸稲造による英語訳の説明板もありました。
 中尊寺からさらに奥に向かうと金色堂です。現在、金色堂は、鉄筋コンクリート造の覆堂(おおいどう)の中のガラスケースに保存されています。1辺が5.5メートルの小型の仏堂です。屋根はピラミッド状の屋根形の宝形造です。金色堂の名の通り、堂は内外ともに総金箔貼りで、扉、壁、軒から縁や床面に至るまで漆塗りの上に布を着せ、金箔を貼って仕上げられています。いま、24時間体制で温度・湿度が調整されています。堂は建立当初は屋外に建っていましたが、全面金箔貼りの建築が、屋外の環境にさらされれば傷むことは当然のことで、建立の数十年後には建物を風雨から守るための施設が造られ、やがて金色堂を外側からすっぽり包む現在の形で覆われるようになりました。
 金色堂には芭蕉の「五月雨や 降り残してや 光堂」の句碑がありました。(あたりの建物が、雨風で朽ちていく中で、光堂だけが昔のままに輝いている。まるで、光堂にだけは、五月雨も降り残しているようなことではないか)。
 中尊寺から名刹・毛越寺に向かう途中に、平泉温泉「悠久の湯」がありました。町の健康福祉交流館という看板がかかっています。館内は広く、大浴場、水風呂。サウナのほか、60畳の交流室)をはじめ、研修室、物産品販売コーナー、軽食コーナー、広い駐車場があります。館内は利用者でにぎわっており、町民のふれあいと交流の場所になっているようです。


▲金色堂の入っているコンクリートの覆堂


温泉メモ
●平泉温泉「悠久の湯」
所在地/ 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢
289−1
交通/ JR平泉駅から徒歩約10分
泉質/ ナトリウム塩化物泉
効能/ 慢性リウマチ、神経症、腰痛、皮膚病
営業時間/ 午前10時〜午後9時
定休日/ 第一、第三火曜日
入浴料/ 大人500円、小人250円
電話0558−76−1364
問い合わせ/ 電話0191−34−1300

プリンタ用画面