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茨城・石岡市職労 前島 宏一郎さん
“芝居に情熱”水戸に演劇文化の花 大きく咲かせたい |
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前島さんは「演劇集団スリーサイズ」の代表。茨城大学時代に演劇サークルで活動した後、主に水戸市を拠点にオリジナル作品を上演する劇団として、後輩とともに創設しました。1999年に旗揚げしてから本公演は7回、作・演出はすべて前島さんです。「公演前は睡眠時間が2、3時間という状態が続きます。一番きついのは体力ですね」と笑います。
現在活動中の劇団員は約10人。大学生を最年少に、上は40代まで。劇団員の応募資格には「芝居への情熱のある方。経験の有無は問いません」とあります。プロに負けじと魅せるために必要なのは「情熱」と「個性」、そして「仲間との信頼関係」と前島さんは言います。7月にわざと冷房のない場所を選んで合宿、汗だくの稽古をするなど盛り上げながら、楽しく交流を深めています。演劇で前島さんが表現したいものの中には「人の感情の動き方」があります。「たとえば『さみしい』という感情でも、さみしさが100%という瞬間はあり得ない。なぜさみしいのか、いろいろな感情が入っているはず。それを伝えるのが演技です」と語ります。セリフにおいては「耳慣れない言葉でなく、日常でよく聞く言葉が、シチュエーションと演技によってこれだけ印象が違うんだというところを見せたい。公演を観たあとに、一緒に来た友人とお茶を飲みたくなるとか、感想をつい話したくなってしまうとか、本来やる予定のなかったアクションを起こしてくれたらうれしい。それが、お客さんが芝居に参加しているということなんじゃないのかな」と演出家らしい発言が飛び出します。
3年前には、石岡市がNPO法人に委託した「環境をテーマにした舞台づくり」の依頼を受けました。前島さんは一般公募で集まった市民団員を演出、800人を動員し好評を得ました。旗揚げから8年。やりたいことを気の合う仲間とやることに満足していた創設時と変わってきたものがあります。「演劇に関しては不毛の地といわれている水戸で、オリジナルを上演している劇団はほとんどない。劇場も少なく、芝居情熱もあまりない、そんな水戸で『演劇っておもしろいんだよ』ということを広めていきたい。それが僕と『スリーサイズ』にできる役割であり、地域への貢献だと思います」
まだ30歳。水戸で演劇文化の花を大きく咲かせるために、これからも情熱を注ぎ続けます。
▲2003年8月の第4回公演「フィードバックツアー」に出演中の前島さんホシノ役(右) |
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