2007年5月号 Vol.402

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私が訪れたのは、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーから国内線で北へ約1時間半、赤道間近の南緯2度に位置するマヌスという島。南北25キロ、東西100キロの島のほとんどは鬱蒼としたジャングルに覆われ、川には野生のワニも生息しているといい、島のメインタウンには約5000の人が暮らしている。
今回は、そんなマヌス本島を離れ、現地人の島でホームステイ。ここまで来たら、どこまでも「秘境」を追求したい。電気や水道など皆無のこの島。シャワーはドラム缶に貯めた雨水、夜はランプと星明り。夜空とは本来、本当に真っ黒なものなのだということをここで初めて知った。その漆黒の夜空には、零れ落ちんばかりの満天の星。人間って、ほんとに小さなものだと感じる瞬間。タロイモやタピオカ、パンの木、ココナッツ等、現地の食材で作るお母さんの手料理は素朴でとても美味。人懐っこい子どもたちは大きな瞳と真っ白い歯をキラキラさせて、じゃれ付いてくる。ちなみにあのチリチリの髪の毛、硬そうに見えるが実はとっても柔らかい。
そして海の中は…見渡す限りに広がる完全無傷のサンゴの群生、色とりどりに舞い乱れる熱帯の魚たち、美しい流線型で目の前を静かに行き来するたくさんのサメ。ボートの上からは、イルカやオキゴンドウクジラの群れ、ブルーマリーン…。
パプアニューギニアには、これまでに訪れたどこよりも、スケールの大きな原始の海が広がっていた。この豊かな海は、海で暮らす生き物たちのもの。人間は、ちょこっと間借りしているだけ。人間は、自然界に対してもっと謙虚であらねばなるまい…などと、素直に感じさせてくれた。
この海がいつまでも続くよう、とりあえずは自分にできるエコライフを始めなくては。「ハチドリのひとしずく」を見習って。
▲浅瀬に広がるサンゴの群生。色とりどりの熱帯魚の楽園 |
▲オキゴンドウクジラの群れ。青い大海原を悠然と泳ぐ |
▲現地の少年と。後ろの川は子どもたちの遊び場 |


