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自治体の仲間

 

2006年10月号 Vol.395

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第60館
京都府大山崎町 アサヒビール 大山崎山荘美術館
歴史に残る 山崎・天王山の地に静寂の山荘
 サントリー、ブリジストンなど、最近は企業の名を付けた美術館がたくさんあります。この美術館もアサヒビールの名前を冠した美術館ですが、アサヒビールが新しく建てたものではありません。大山崎山荘はもともと、大阪の実業家だった加賀正太郎が大正時代に、英国風のモダンな山荘を建てたのが始まりです。加賀正太郎は企業活動のかたわら、美術や蘭栽培など、多彩な趣味を持つ文化人でした。その後、所有者が転々とし、マンション建設の計画もでるなかで、荒廃した山荘を守ろうと、京都府の要請を受けてアサヒビールが買い取り、美術コレクターとしても知られた初代社長の山本為三郎の所蔵美術品を合わせて、美術館として開館しました。今年の4月には開館10周年を迎えました。
 JR京都線山崎駅を降りて、線路沿いの道から天王山への山道を登ります。けっこうキツイ坂道を10分、山荘のアーチをくぐると、山荘の玄関はもうすぐです。広大な敷地に、洋風本館と庭園がありました。本館はイギリスの炭鉱主の邸宅を模したといわれ、内部の装飾や家具調度品自体にも見ごたえがあります。12月3日まで、「民藝の原点−三國荘展」を開催中です。民藝とは、柳宗悦などが起こした生活工芸品を中心とした美術です。山本為三郎は多くの民藝作品を蒐集していました。
 2階のテラスは喫茶室になっています。眼下には木津川、宇治川、桂川が合流して淀川の合流する山崎の町なみが一望です。そこはかつて、織田信長を本能寺で討った明智光秀と中国地方から急きょ大がえした豊臣秀吉が戦った「山崎の戦」の地です。もちろんビールもあります。休日の午後、つまみのチーズにビールを飲みながらのひと時もいいものです。
 本館から現代的なコンクリート打ち抜きの通路を渡ると、著名な建築家・安藤忠雄による新館です。地下にある新館には、モネの『睡蓮』5点が展示されています。


▲趣きのある本館が往事を偲ばせます
▲2階のテラスでビールを


ミュージアムメモ
所在地/ 〒618−0071京都府乙訓郡大山崎銭原5−3
交通/ JR京都線山崎駅下車、徒歩10分
入館料/ 大人600円、高・大学生400円、小・中学生は無料
開館時間/ 午前10時〜午後5時
休館日/ 毎週月曜日
問い合わせ/ 075−957−3123

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