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自治体の仲間

 

2006年9月号 Vol.394

悠湯旅情
第79湯
山口県 防府市
昭和の芭蕉 種田山頭火誕生の地
時代小説の街を往く
 防府市には、戦国の名将毛利元就以来、西の雄として名をはせた毛利家の庭園があります。本邸の一部を改造し博物館になっています。所蔵の資料は2万点にもおよび重要文化財が多数展示されています。中でも、毛利元就の有名な「三矢の訓」のもとになったと考えられている元就直筆の手紙や、雪舟の「四季山水図」など見ごたえ十分です。明治・大正の建築・造園の技術の粋をつくした庭園は、手入れが行き届き毛利家の栄華をうかがわせます。
 防府は、小説家の伊集院静、高樹のぶ子、詩人の上田敏雄そして俳人の種田山頭火の出身地です。昭和の芭蕉と呼ばれた、放浪の俳人種田山頭火は明治15年、防府市八王子で生まれました。58歳で死ぬまでの間に、1万を越える自由律俳句を残しています。「うまれた家はあとかたもないほうたる」「雨ふるふるさとははだしであるく」「分け入つても分け入つても青い山」などの俳句が刻まれた句碑が生誕地跡などゆかりの地に立てられています。その数市内27カ所、と観光案内所のパンフではなっていますが、今はもう少し増えているそうです。句碑を巡りながら山頭火の境地に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
 京都の北野、福岡の大宰府と並ぶ日本三天神の一つ、防府天満宮では、11月に行われる御神幸祭、別名を裸坊祭と呼ばれる西日本一の荒祭が有名です。周防国分寺の荘重な仁王門と本堂も見逃せない所です。本堂の脇に「禁門の変」忠魂碑があります。倒幕に決起した長州軍が、京都御所蛤御門で薩摩・会津連合軍との激戦によって惨敗を喫した元治元年、まさに長州藩にとって冬の時代でありました。しかしこの劇的な事件によって一気に日本は夜明けへと向かってゆきました。
 山口といえば湯田温泉があまりにも有名ですが防府市には、玉泉湖温泉があります。名物かま風呂は約50度の和風低温サウナ。湿度がほぼ100%に保たれているため、十分に体が温まり、すぐに汗が噴き出してきます。源泉から出るラドンが充満しており、温泉の効果も得られるといいます。宿泊もでき、四季折々の会席御膳が楽しめます。


▲防府駅近くに建つ山頭火の句碑
 


温泉メモ
●玉泉湖温泉(ぎょくせんこおんせん)
所在地/ 山口県防府市大崎江良
交通/ JR防府駅→車10分
泉質/ 弱アルカリ性天然ラドン温泉
効能/ 神経痛、動脈硬化症、慢性肝炎、
筋肉疲労、肩こり、腰痛、冷え性、
消化器系疾患、糖尿病など
入浴料/ 840円 小学生以下473円
問い合わせ/ 0835−22−7227

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