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山口
・防府市職労
・防府市立防府図書館館長補佐(司書)
森川 信夫さん
方言は心のふるさと |
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山尾「どねーせたんか」
謹助「昨夜、夢ょー見た」
山尾「どねーな」
謹助「満開の桜の下わしが歩きよる。風花ビラが散ってわしの上に舞い落ちてくる。その花ビラーひろーたら、そりゃーお札なんじゃ。次から次ー花ビラがお札になって落ちてくる。それがトンネルみたぇーになっていくんじゃ」
山尾「ぜいたくな夢じゃのー」
謹助「おー」
山尾「さー、だぇーしょ(少し)休め」
これは、今年の秋に封切りが予定されている、幕末に長州から英国に密航した5人の志士たちを描いた「長州ファイブ」という映画のシナリオの一部です。森川さんは、長州弁アドバイザーとしてこの映画に携わりました。森川さんが台詞を長州弁に書き直しテープに吹き込んだものが使われました。この映画の前に、「ほたるの星」という映画でも方言指導をされ、この時は直接萩のロケ現場へ通い指導をし、映画を見た地元出身の方からも「方言が自然でとてもよかった。懐かしかった」との便りが森川さんのもとへ数多く寄せられたそうです。
森川さんがことばに興味を持ち始めたのは高校生の頃、その後大学で本格的に方言の研究を始めました。大学卒業後、司書として防府図書館に勤める傍ら、方言の研究を続けています。『やまぐち方言帳』『面白くて為になる山口弁よもやま話増補版』『山口県方言基本発音体系』など著書も多数出されています。また講演依頼も多く、2000年7月から02年3月までは、TYSテレビ山口の生活情報番組『生活空間Do!』で「森川さんの山口弁講座」コーナーのコメンテーターとしてレギュラー出演をしていました。
方言学の調査方法に自然観察法(自然傍受法)というのがあるそうですが、方言とボランティアとお酒が趣味という森川さんの自然観察はもっぱら居酒屋で、とのことでした。
「山口弁に限らず、方言は標準語に比べ音韻が豊かですが、その分構造も複雑です。言語はその地域の文化を代表するもので、ことばの豊かさは文化の豊かさに通じる。方言を通じて、その土地の文化風土や民俗の素晴らしさを見直し、後の人に伝えてゆきたい。ライフワークは山口弁を体系的にまとめた山口弁辞典をつくること」。短小軽薄なテレビ流行語が幅を利かす時代、ふるさとの味わい深いことばをもう一度見直してみませんか。
▲映画のシナリオ |
▲「長州ファイブ」の脚本、随所に添削が |