2006年4月号 Vol.389

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尾道の町なかを東西に走る国道2号線。バスを降りて山並みを眺めると、1本のロープウェイが山頂に延びていました。標高136メートルの山頂一帯は千光寺公園。桜が満開の展望台から尾道の町を見下ろすと、瀬戸内海をまたぐ本四架橋(しまなみ海道)、島々と細い海峡を行きかう船、急斜面に建つ三重塔、まさに絵画のようなたたずまいです。
山頂からの急峻な岩盤にへばりつくようにお堂が建っているのが千光寺です。千光寺には、玉のように大きくて丸い「玉の岩」、鏡のように光る「鏡岩」など奇岩が多いのも特徴です。
尾道には、石畳の小道で結ばれた25もの古寺が建っています。散歩・散策にことかきません。
JR尾道駅前には、『放浪記』の作家・林芙美子のしゃがみこんだ姿勢の銅像が建っています。尾道は林芙美子が青春時代を過ごした町でした。志賀直哉はじめ、尾道ゆかりの作家は多く、また、昔から、多くの文人がその風光を好んで足を運びました。「文学の小道」は、千光寺山山頂から千光寺までつづく、尾道ゆかりの作家や詩人の名作でつづる静かな散歩道で、点々と続く自然石に刻まれた25の文学碑が鮮やかです。
尾道市役所の斜め向かいに、土蔵を改造してつくられた「おのみち映画資料館」がありました。ちょうど「吉永小百合展」を開催中で、『キューポラのある町』はじめ、懐かしい吉永小百合の映画ポスターやスチール写真、台本がずらりと展示されていました。
尾道は映画のロケーションの地としても全国屈指の町です。山と海に挟まれた細長い地形が、おびただしいほどの坂をつくり、多くの寺社が格好のロケ地となりました。古くは小津安二郎監督の『東京物語』、近年では大林宣彦監督の「尾道三部作」(『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』)などがあります。大通りからひとつ坂をのぼる寺社への石段、島へのフェリー乗り場、大林宣彦監督のあのシーンに出会えます。
歩きつかれたなら、尾道から30分の景勝地にあるラドン温泉「鞆の浦温泉」がおすすめです。宿舎の屋上に露天風呂があります。
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温泉メモ
●鞆の浦温泉
| 所在地/ | 広島県福山市鞆町鞆555 | ![]() |
| 交通/ | JR山陽本線福山駅下車バス。 尾道から車で30分 |
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| 泉質/ | 放射能泉 | |
| 効能/ | 神経症、腰痛、皮膚病、疲労回復 | |
| 宿舎/ | 「鞆シーサイドホテル」 平日の1泊2食付5250円。 |
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| 問い合わせ/ | 084−983−5333 |



