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自治体の仲間

 

2006年4月号 Vol.389

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第54館
大阪府茨木市 
宮本 輝ミュージアム
母校の図書館に 現代日本文学の世界

 読者のみなさんは、映画『泥の河』『蛍川』『道頓堀川』をごぞんじでしょうか。いずれも現代日本文学の人気作家のひとり、宮本輝の原作です。この三作品は「川三部作」として宮本輝の代表作になっています。

 宮本輝は、1947年3月6日、神戸に生まれ、その後、愛媛、大阪、富山と転々としたようすが「川三部作」に投影されています。

 宮本輝の母校である大阪府茨木市の追手門学院大学が広く地域にひらかれた大学にしようと、2005年5月に付属図書館をリニューアルし、同大学の第一期生である宮本輝の人と作品を紹介する「宮本輝ミュージアム」を開設しました。付属図書館のホールの約120平方メートルを活用した小じんまりとしたスペースですが、作品本の紹介、映画化された作品のポスターなどが展示されています。宮本輝の愛用の品々も展示されていました。鳥取の「万年筆博士」というオーダーメード専門の万年筆屋さんで作った万年筆。作家の宇野千代さんオリジナルデザインの湯呑みの焼き物。1978年1月『蛍川』で芥川賞受賞の懐中時計などが並んでいました。

 ミュージアムから少し離れたスペースには「『青が散る』コーナー」がありました。『青が散る』は宮本輝が追手門学院大学在学中の4年間をモデルにして描いた小説です。テニスに明け暮れた青春物語で、大学のいたるところにいまもその当時の名残の場所があります。

 宮本輝のライフワークともいうべき作品が現在も執筆中の『流転の海』5部作です。敗戦後の1947年、50歳で長男を得た松坂熊吾の生涯を描く大河小説です。82年、宮本輝が35歳のときに第一部を書き始め、2004年『新潮』6月号から第5部『花の回廊』を連載中です。

 ミュージアムに来館しアンケートに回答すると宮本輝のオリジナルポストカードがプレゼントされます。




 
▲追手門大学の広々としたキャンパス


ミュージアムメモ
所在地/ 〒567−8502 大阪府茨木市西安威2−1−15
開館時間/ 10時〜17時
開館時間、休館日などは月によって異なります
入館料/ 無料
交通/ JR茨木駅、阪急茨木駅から追手門学院行きの
スクールバスがあります
問い合せ/ 072−641−9638


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