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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2006年4月号 Vol.389

My Way My Life
(74)
西宮市嘱託労
可世木 加代子さん
歌で広がる人の輪
 

公民館で、年間100人を超える
カラオケ指導


 公民館でカラオケの指導をしている可世木加代子さんを訪ねて、お話をうかがいました。普段の練習は、はじめに可世木さんがカラオケに合わせて歌い、次に1小節ずつメロディ無しで歌います。その短い歌詞にこめられた情感や風景を声に出して表現する、その難しい作業を、丹念に何度も何度も繰り返し1曲の歌を仕上げてゆきます。

 今、公民館の講座やグループ、地域の自治会で指導をしている人数は100人を超えています。昨年公民館の近くに引っ越してきた90歳になる女性が、家に閉じこもっていては呆けると見学に来られ、ここなら自分でもついていけると入会されました。はじめは、大丈夫かと心配しましたが、みんなが親切に接してくださるので楽しみに通ってこられるそうです。

 学生時代からコーラスを続け、その後、本格的に民謡を習い始めいくつもの大会で優勝するほどの実力をつけました。87年に公民館の嘱託職員になり、民謡の実力をかわれボランティアで地域の盆踊りや敬老会で歌うようになり、バブル全盛期でカラオケが流行し始めると、公民館でも講座を設け指導者にと頼まれました。しかし、市民からの「嘱託職員が公民館を使って儲けている」という中傷に当局側は、「仕事を続けたければカラオケをやめろ」と脅してきました。可世木さんは「仕事は大事だけどカラオケは生きがい。生きがいを奪う権利があるのか」と、脅しに屈せず組合の支援を受けながらがんばりました。

 今では、評判を聞いて市外からも習いに来る人があり、2年に1回開催する発表会は300人もの観客で大盛況です。彼女は、演出から構成、司会者の台詞まですべてを受け持ち、楽しくみんなが輝くようにと心を配ります。

 西宮市では今また、公民館に指定管理者制度導入の動きがあり、今年嘱託職員2人の定年退職に対し当局は臨時職員を補充するとし、定年を迎えた可世木さんは、臨時職員として公民館に残る道を選びました。今までと同じ仕事で賃金は臨時というひどいものです。組合は、臨時であっても同一労働同一賃金を要求したたかいを進めています。彼女は「後に続く人たちのためにも、この組合でもうひとふんばり」と朗らかに語ってくれました。



 
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