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自治体の仲間

 

2006年2月号 Vol.387

ドキドキ世界見たまま
第72景
コスタリカ
東京・板橋区職労
吉川 海南子さん
平和よ、豊かな自然よ
…いつまでも

 コスタリカは平和憲法の国、不戦を国是とすると聞いて気に入った。そのコスタリカに義兄がJICAから派遣され、印刷技術の指導に当たっている。コスタリカが最後の任地となり、年内にも帰国の予定という。一度おいでと言われ、弟夫婦とサンホセ・ジュアンサンタマリア空港に降り立ったのは、予定を1時間過ぎた夜10時。スペイン語と英語の通関手続きに早くも珍道中の始まりを予感。義兄の顔が暗闇の中から現れた時はホッとした。
  翌朝は朝市と聞いて、コスタリカの胃袋を探る思いで、義兄のアパートを早朝に出てタクシーで行く。遥か小高い山に向かって真直ぐな1本の道、その両側にびっしりテントがひしめき野菜・果物・花・魚・肉・乾物・衣類等をはじめ、ありとあらゆる露店が並ぶ。こっちでは瓜類の種類が多く、味もいろいろ。私たちは試しに、隼瓜のような形で表面に茶色の斑点のある拳大ほどのを1つ買って帰り、一切口にするや何とも不味く、思わずゴミ箱へ捨てる始末。
  ランチパーティには義兄が親しくしている隊員10人程が集まってくれた。水道技師・看護士・教師・調理師他、それぞれの分野の草の根レベルで日夜たゆまぬ援助活動に励んでいることに感銘を受けた。

 翌日はアレナル活火山へ。活火山といっても火口付近は危険だが、近づかない限り大丈夫と聞いて安心する。河の伏流水は温泉だ。地形を利用し滝になり、プールになり、緩急絶妙に変化する岩肌は、温熱と水蒸気で苔生し、熱帯の草花樹木が色鮮やか。早速水着になり滝に打たれ、温泉に浸かる。極楽極楽。夕方着替えてディナータイム。アレナル火山は雲の向こうだが、時々暗闇の中、かすかな爆音と共に閃光が走り、活火山であることが認められる。重くなった胃袋を抱え、揺れて漆黒の暗夜を下山。深夜の帰宅となった。

 次の日、世界自然遺産に登録されているエヴァーグレーズ国立公園へ。ここは湿地帯。河骨、蒲、木賊、睡蓮等の花が咲き、葦が生い茂る水面を分け入り、ボートで遊覧。浅瀬にはアリゲーターがじっとこちらを睨んでいた。見渡す限りの青空と、水草の緑を360度1本の水平線が隔絶している。大きな赤トンボが飛び交い、白鷺が羽を休め、赤い大きな目玉が飛び出している緑のカエル等が生息する環境の保全は、まず、平和でなければ維持できないことを痛感する。
  4月〜9月は雨季だそうだが、天候に恵まれ日本より遥か南に位置するにもかかわらず、標高1500mのサンホセは、さながら日本の軽井沢を思わせる。陽気な南国の人たちの人情にも触れ、文字通り避暑を体感した。



▲朝市で、義妹(左)、義兄(中)
▲エヴァーグレーズ国立公園のエコレインジャーはアリゲーターを抱きながら生態を説明。最後にキスをした


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