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自治体の仲間

 

2005年8月号 vol.381

日本列島 おどろき・おもしろミュージアム
第46館
東京都・千代田区
靖国神社 「遊就館」
まさに戦争賛美一色
戦意を鼓舞する戦争博物館
▲「英霊」とされた1500人の写真

▲兵器がいっぱい展示された館内

 2005年は年頭から、小泉首相の「靖国神社公式参拝問題」が大きな焦点でした。首相の公式参拝が憲法の恒久平和や、政教分離の原則に反していることは言うまでもありません。
  靖国神社にまつられているのは約246万人。1869(明治2)年の戊辰戦争(官軍と幕府軍の戦争)から、西南戦争、日清・日露戦争、太平洋戦争までの戦死者ですが、すべて天皇のために命を亡くした戦没者です。西南戦争で、官軍に刃向かって戦死した西郷隆盛がこの中にはいっていないのはよく知られています。空襲や爆撃で亡くなった国民なども除外され、天皇のために亡くなった戦死者だけが「英霊」として祀られています。そして、いま、海外からも大きな批判の的になっているのが、A級戦犯などの合祀問題。戦争遂行責任者も、その命令で戦死した人々も同じ「神」だというのですから驚きです。
  靖国神社の本質が一番よくわかるのが、敷地内に併設されている「遊就館」という建物です。靖国神社が「戦争神社」なら、「遊就館」は戦争博物館そのものといえるもの。入り口にあるのが特攻勇士像。館内を歩くと、ゼロ戦などの戦闘機、戦車、そして、爆弾とともに人間が乗って艦船に体当たりした「人間魚雷回天」の実物。戦死者の追悼に名を借りた侵略戦争を美化する遺品、兵器がズラリと並んでいます。明治維新からの日本の戦争のすべてを詳細に展示しています。まさに「日本の戦争はすべて正義の戦争だった。国のために戦った人たちを神として祀るのは当然のこと。戦争で死んだ人たちの犠牲で今の日本の平和と繁栄がある」といっているようです。とくに目を引くのが「靖国の神々」のタイトルがついた1500人分の戦死者の写真掲示。いま館内で上映中の映画は新東宝映画の『明治天皇と日露大戦争』。そして、ドキュメンタリー『私たちは忘れない』。売店で売られているのは戦争関連グッズばかり。
  「遊就館」の名は、中国の歴史書からで、高潔な人物に就いて交わり学ぶという意味。



ミュージアムメモ

●遊就館
入館料/ 大人800円、大・高校生500円、小・中学生300円
開館時間/ 9時〜17時
休館日/ 年中無休
電話/ 03−3261−8326

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