トップ  >  自治体の仲間

自治体の仲間

 

2005年6月号 vol.379

ドキドキ世界見たまま
第65景
新疆ウイグル自治区(中国)
滋賀県職  中村 清人さん
厳しい自然と
都市化のはざまで
▲バスの中から見た途中の集落

▲休憩所。砂漠の向こうは真っ赤な岩山

 中国新疆ウイグル自治区に1人旅行に行ってきました。何故、ウイグルかというと、ただ「どんなとこやろ?」 と思っただけです。用意したのは、大阪上海の往復の航空券だけ。職場に行くのと同じバックパック一つで、あとは全て現地調達です。上海で2泊して、航空券を買い、ウルムチ(=ウイグルの中心都市)に向かいました。空から見下ろすと、砂漠が森林を侵している様子がよく分かりました。ウルムチに着いてすぐ、カシュガル(最も西の町)行きのバスで20時間。一応寝台バスなのですが、狭いのなんのって。日本人平均サイズ(?)の私が全く収まらないのです。ウイグルの人々は結構大柄なのですが、どのように感じながら乗っていたのでしょうか。
  街を出たら、見えるのは、砂漠と真っ赤な岩山だけ…ではありませんでした。道路沿いに電線があり、風力・太陽光発電もありました。新しい道路の建設もしていました。しかし、ほとんど緑はありませんでした。川はあっても、その多くは水が全く流れていません。生命感が全く感じられませんでした。夜に見た月だけは、すごく澄んでいて、わずかながら癒してくれました。
  乗るバスを間違えさせられたり、バスが故障したりしながら、目的地のカシュガルまで辿り着きました。そこはイスラム情緒に満ちていました。しかし、スーパーがあり、見慣れた食品・日用品が売っていて、基本的に、都市はどこも文明化されていました。これが大型商業資本の力なのかと、改めて実感しました。
  外国でやはり驚くのが、トイレ事情。上海・ウイグルとも、都会では日本並みでした。しかし、ウイグルの途中の田舎には、大きい穴があるだけの所も。トイレの無い場所でのトイレ休憩。男性は手前で、女性は少し離れてと住み分けていました。シシカバブ(羊の串焼き)が美味くて、屋台で沢山食べました。しかし、砂肝が古くて生焼けだったのか、強烈な食あたりに遭いました。
  「なぜそんな苦しい所に行くのか?」と尋ねられますが、なぜでしょう? 自分でも分かりません。中国の西の果てで、「早くお家に帰りたいな〜」とも思いました。
  でも、帰ってから思い返すと、「行ってよかった」です。



プリンタ用画面